1軍生き残りへ最後の関門だ。ロッテのドラフト1位平沢大河内野手(18=仙台育英)が、今日11日からQVCマリンで行われる3連戦で開幕ベンチ入りをかける。目標に向け10日の全体練習では、松山内野守備走塁コーチからマンツーマンでミニ特守を受けた。

 打撃練習を横目に一塁側ベンチ前では、松山コーチの投げるゴロを捕球し、速やかに送球する動作を繰り返す姿があった。「頭の位置を動かさないこと。前にも言われていたので、もっと意識しないといけない」。体のバランスが崩れると動作は不安定になり遅くなる。ここまで実戦8試合で失策は5個を数えた。松山コーチは「15試合に1個以内にしないと。その力は持っている」と評価している。

 伊東監督はハムレットの心境だ。1軍に残すべきか、2軍に落とすべきか…。「残ると毎日スタメンとはいかない。2軍で経験を積むのもいい。1軍の緊迫の中で使っていくのも育成。いろいろ経験させたい」と実に悩ましい。

 とはいえ、メンバーを決める時期が近づいてきた。「過去の新人より早く対応する力はある。ただしシビアに査定しないといけない」。“勝負は1週間”と話した期限が、週末の3連戦となる。【矢後洋一】