巨人ドラフト1位の桜井俊貴投手(22=立命大)が開幕3戦目(27日ヤクルト戦)でデビューする可能性が11日、浮上した。10日のソフトバンク戦で先発し、4回10安打6失点で降板したが「投げ終わった後に、いろいろ考えた。反省もありますが、良かったところも2、3個あった」と収穫を口にした。高橋監督のルーキー右腕への期待は大きく、20日の西武戦(東京ドーム)でも先発することが決まった。

 昨年は高木勇、一昨年は大竹寛が3戦目の1週間前に登板した。そして中6日で開幕を迎えた。順当に行けば、桜井も本拠地3戦目でプロとしてのスタートを切ることになる。

 当初20日は同大の卒業式に出席する予定だったが、登板日と重なり欠席を決めた。スポーツなど、さまざまな分野で優秀な成績を残した学生に贈られる、学長表彰を受賞し、表彰される予定だったが、試合を優先した。「卒業式に出られないのは仕方ないです。今は野球に専念することが1番ですから」と選択に迷いはなかった。

 この日は、始発で福岡から戻り、ジャイアンツ球場で練習を行うなど、次戦に向け調整。3・27の登板へ、万全を期す。【細江純平】