巨人は13日、野球賭博に関与し、無期失格処分を受けた笠原将生元投手(25)とその知人で賭博相手とされる飲食店経営者のB氏に対し、調査協力と事実に反する情報の流布をやめるよう求めるべく、日本野球機構(NPB)へ緊急の対応を要請したと発表した。NPBは調査委員会に要請があったことを報告するという。

 巨人によれば、B氏らは<1>昨年10月5日、初めて野球賭博を公表した時点で、笠原元投手が野球賭博をしていたことを把握していたのに事実を隠蔽(いんぺい)した<2>NPBの調査委員会が昨年11月10日に公表した調査報告の内容とは別に野球協約違反の事実があることを把握していた、などと事実を歪曲(わいきょく)し、誇張した情報を週刊誌や新聞社に持ち込んでいるとした。午後9時すぎに球団広報部が流したファクスには「これらの話はいずれも事実に明らかに反しており、事実に反することを裏付ける客観的証拠も多数あります」と記されている。

 8日に高木京介投手(26)が野球賭博に関わっていたことが発表され、NPBの熊崎コミッショナーはB氏と笠原元投手のキーマン2人の聴取実現に全力を尽くす決意を示した。巨人は両氏に調査への協力をあらためて求めるとともに、緊急要請という形で動いた。