ラスト3戦で、開幕スタメンを最終決定する。巨人高橋由伸監督(40)が、今日19日の楽天戦から始まるオープン戦3試合でも、サバイバル続行を明言した。「まだ悩んでいるところもありますし、どうしようかというところ(ポジション)もいくつかありますから」と説明。争奪戦を繰り広げるポジションは固定せず、競争を求めた。

 決断を揺さぶるのは、村田、岡本が争う三塁、ルーキー重信、亀井、大田が絡む左翼争いが挙がる。高橋監督も「これというメンバーでいきたいところですけど」と話したように、シーズン開幕に向け、固定したメンバーで戦うのが基本だが、甲乙付けがたく、決定的な判断材料に欠けるのが現状。高橋監督らしく、固定観念は捨て、最後のアピールに期待を込めた。

 決断の要素について、村田ヘッドコーチが端的に説明した。「やっぱり、結果やろうね。いいところで打ったり、1発とか。印象的なものを見せてくれるとね」と期待した。三塁で見れば、長打が魅力の岡本、村田ともにオープン戦ノーアーチ。派手な1発が開幕スタメンの道を切り開くことになりそうだ。

 ラスト3戦に向け、選手も気合十分だった。08年の坂本以来、10代での開幕スタメンを目指す岡本は「残り3試合も、結果を出せるようにやる」と闘志。重信は「結果を求めすぎて、縮こまらないように、積極的に立ち向かっていく」と力を込めた。由伸巨人は、“一心”不乱に競争を繰り広げる。【久保賢吾】