ソフトバンク工藤公康監督(52)は楽天との開幕カードで、内川を「4番一塁」で起用することを示唆した。22日に福岡市内のホテルで九州運動記者クラブ総会に出席。左肩を痛めた主将について言及し「(一塁起用を)考えている。コンディション次第で、本人と話してみないといけないけどね。普通に問題なければ…」と前向きだった。

 内川は胃腸炎で21日の敵地広島戦を欠場。コボスタ宮城と同じ内野の天然芝でプレーできなかった。指揮官は問題にせず「練習しなかったらダメ、というわけじゃない。やりながら、慣れてくれたらいい」。左肩の回復も加味するが、内川が守備に就けば、指名打者の枠も空き、選手起用の幅も広がる。

 3年連続日本一がかかるシーズンだが、工藤監督に気負いはない。重要視するのは選手のコンディション。「休みが1日で足りなければ、2日休んでもいい。開幕に絶好調というのは違う。100%なら、落ちるしかない。じょじょに上げてくれたら」。慌てず、騒がず、どっしり構えて開幕を待つ。【田口真一郎】