中日荒木雅博内野手(38)が通算370盗塁の球団新記録を樹立した。5回に今季10盗塁目となる二盗を決め、高木守道を抜いた。歴代通算でも11位タイになった。

 平田のカウント1-2からの4球目でサインが出た。直球2球のあと。荒木も指揮官もフォークが来ると読み切っていた。投球はやはりワンバウンド。これが中日野球の真骨頂だ。ここ3年で荒木の盗塁死は2つだけで「監督が変化球のタイミングでサインを出してくれる。今日も背中を押された」と感謝した。

 前日とまったく同じように初回にヒットエンドランで先制打。2日で7安打を連ね、通算2000安打まで51本。荒木が打って、走れば飛躍的に得点力が上がることを示している。野手最年長は「40歳手前でこんなに盗塁できるとは。この球団で1位になれたのはうれしい。まだまだ走れそうだから、もう少し走りたい」と意気盛んだった。