「逆転の広島」が逆転負けを喫し、マジック点灯日からの連勝が4で止まった。それでも、巨人が負けてマジックは「13」と1歩前進した。

 敗因は、5回まで1安打投球だった先発ヘーゲンズの突然の乱調だ。6回だ。先頭を四球で出すと一気に崩れた。「6回は球が浮き始めた。多少疲労感も出ていたが、ゾーンで勝負しようと強い気持ちを持って臨んだ」と振り返るが、3点失い逆転されて、満塁で降板。2番手薮田が堂上に満塁弾を浴びてしまった。

 ただ、好調な打線は相変わらず活発だ。エルドレッドが6回に出場10試合ぶりとなる18号ソロを放った。終盤は、6点ビハインドからジワジワ詰め寄った。9回は抑え田島から菊池が四球を選び、丸が17号2ラン。その後も2安打と相手の暴投で2点差まで攻めた。

 残り7試合とセ・リーグ5球団の中で最も対戦が多い中日に、しぶとい印象を強烈に残して名古屋を後にした。緒方監督は「また明後日(30日)から地元に帰ってからの6連戦、しっかり頑張っていきたい」と前を向いた。地元で再び優勝へのカウントダウンを刻んでいけばいい。【前原淳】