阪神金本知憲監督は逆転CSへ気合十分。今日2日からの3位DeNAとの3連戦は3連倒を目指して一戦必勝態勢で臨む。

 「3位との直接対決かもしれんけど、相手どうこうじゃなく、ちゃんとした勝てる野球をすること。持ち場、持ち場でね。打者はチャンスで打つ、投手は打者を抑える。しっかり、走塁も守りもやる。でないと勝てないんだから」。

 16試合連続スタメン落ちの鳥谷にも奮起を促した。「打撃が本調子じゃないからね。まず(代打で)打たないと。今のままなら出してまた下げてになる。右だから出て、左だから休んでとか、北條もあっち行ってこっち行ってじゃ。調子を戻してこないとね」。

 11年連続のV逸が決定。残り試合は来季も見据えた起用や、2軍からの抜てきも考えているのか、という問いには「まだまだそこまではね。相手投手の兼ね合いで、選手は常にベスト、調子のいい選手がいく」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 ─甲子園で借金8

 金本監督 言ったらキリがないね。前半はクローザーで逆転されたケースも目立ったし。でも僕のイメージとしてはホームランで負けているイメージが強い。

 (自ら続けて)

 金本監督 近いところで言えば、バレンティンの3ランと鵜久森の満塁。山田のポール際とか、藤浪が平田に打たれた3ランもあった。メヒアの満塁、阿部の2ラン、坂本にも…。

 ─ここぞで痛打が多い

 金本監督 広い球場だけど、1発いかれて負けてる。うちは東京ドームとか、ビジターの狭い球場では打てる。でも甲子園では打ってない。現役の時からそういう傾向はあったけどね。

 (自ら続けて)

 金本監督 ジャイアンツの選手は甲子園でも打てる。それも序盤、中盤、カパンといかれて、終わっているイメージがすごくある。うちが打てないのは、長年の課題の長打力(不足)。

 ─左打者の甲子園本塁打は福留と高山の2本だけ

 金本監督 広島の丸とか、相手は結構、甲子園でも打ってると思うよ。チームとしての1つの課題やね。

 ─金田が約4カ月半ぶりの1軍登板(8月30日中日戦)で2回を1安打0封

 金本監督 金田は変わってたね。打者目線では、リリースポイントや体の使い方が、1軍の投手らしく見えた。春とは大違い。もともと150キロ出るんでしょ? 潜在能力はあるし、フォームやリリースポイントを覚えると面白いと思う。