阪神金本知憲監督が「阪神OB会総会」に出席。懇親会の壇上であいさつした。「FAの糸井や外国人選手の力を少し借りながら、生え抜き中心の選手を育てていく方針は変わっていないので、ご協力よろしくお願いします」。

 「僕は外様ですが、やっぱりプロ野球のあるべき姿として、自前で取ってきて、自前で調理して、一品料理として、お客さんに披露する。そして、最高の料亭にする」。

 この日は、猛虎を支えたOBに選手へのアドバイスを要望した。「選手はちょっとした言葉で、ガラッとイメージが湧いてきて、良くなることがある。言い方は違っても、目指すことは一緒なので。そういう意味で力を貸してもらえたら」。

 就任1年目の今季は、高山や原口がレギュラー定着に近づいた。「来年も同じように(若手に)チャンスがあると思ったら、大きな間違いだ。しかし、生え抜きの選手を育てていくことにブレはない。おれはブレない。補強という助けを借りながら」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -星野氏が道半ばと言っていた

 金本監督 すごく応援してくれている。心強いし、おれは48歳で(監督)1年生だけど、星野さんは40歳ぐらいで監督になっている。41歳ぐらいで優勝している。すごいね。あのエネルギーがほしいわ。

 -ベストナインがゼロ

 金本監督 そういう年もあっていい。弱い時は誰も選ばれないものよ。

 -若手の新たな台頭に期待

 金本監督 いつも言っているように、今年みたいに、みんな、チャンスないよ。夏場からずっと言っているけど。少ないチャンスをいかに大事にするか、若手たちにはずっと言っている。「お前たち、だんだん減ってくるよ」と言い続けている。