西武永江恭平内野手(23)が6日、西武プリンスドーム内で契約交渉に臨み、150万円アップの年俸1250万円で更改した。

 5年目の今シーズンは74試合に出場し、打率1割6分2厘、3打点。定評ある守備で24戦でスタメンを務めたが、課題の打撃で結果を残せなかった。「球団からは『バッティングは5年間成績が出ていない。考え方を変えて、試してみた方がいいんじゃないか』と言われました」と、表情を引き締めた。

 年明けからの自主トレは、栗山らと行う。打撃向上に向け「打つことはもちろんですが、バントなども含めて、バッティングの幅を広げることを意識して練習に取り組んでいきたい。つなぎ役やチャンスメークできる人が増えれば、チームの得点も増えて、それが守備のリズムにもつながる。打つことは簡単なことではないので、(状態が)悪いときは、ヒット以外でもチームに貢献出来るようにならないといけない。1歩ずつ着実に進んでいく考え方をしていきたい」と力を込めた。

 来季からは背番号が「59」から「32」に変更となる。最近では松井稼、浅村らが背負った出世番号で「偉大な先輩がつけていた番号。うれしかったですが、ちゃんとやらないといけない責任もある。言動にも責任を持って、偉大な先輩に恥じぬようにやっていきたい」と自覚を示した。

 新たに指揮官を務める辻監督は同じ佐賀出身。遊撃の定位置奪取へ「2、3年チャンスをいただきながら、つかめていない。監督も変わって、(遊撃の)ライバルは多いですが、自分自身がどう取り組むかが大事。しっかり向き合って、練習1つ1つをしっかりやって、レギュラーをつかめるように頑張りたい」と力強く誓った。(金額は推定)