「プロ野球ドラフト会議 supported byリポビタンD」が22日、午後4時50分から行われる。

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教え子の青学大・鈴木泰成投手(4年)のことを尋ねると、東海大菅生前監督で中日OBの若林弘泰氏(60)は「何も教えてないですよ」と口にした。それは謙遜ではない。「大学時代の監督から『指導者は教えない勇気を持て』と言われたことがありましたが、本当にそう思うんです。僕も付きっきりの指導はめったにしないんですが、泰成の場合も何もなかったですしね」。

高1の頃は130キロそこそこしか投げられなかった投手が、いかにして155キロの剛腕へと上り詰めたのか-。スケール感は入学した時から他を圧倒していた。誰よりもデカい目標を掲げ「世代ナンバーワンのピッチャーになるんだ」と堂々と宣言した。周りに流されず人一倍練習する姿に本気度を感じた。

分岐点は高2秋に負った肘の疲労骨折だ。手術を余儀なくされ、しばらくキャッチボールすらできなかった。投球再開した3年時の5月ごろには、ケガ前とは別人に様変わりしていた。きれいなフォームから、糸を引くようなボールが捕手のミットにスパンと収まる。「機械でも入れたみたいな精密さで、ボールがものすごくなっていた」と驚きを交えて振り返った。

青学大へと進み、大学NO・1と称される右腕に上り詰めた。「投手コーチの中野さんに『ドラフト1位にしなきゃダメだよ』とプレッシャーをかけて送り出したんです。中野さんと(監督の)安藤さんのコンビでちゃんとドラフト1位の素材にしてもらったなと思います」と感謝する。

即戦力の呼び声の高い教え子への注文も忘れない。「いいピッチャーですけど、勝てるピッチャーじゃない。まだまだ伸びると思う。僕よりずっといいピッチャーになれる。泰成はまだまだ全然完成されていない。本当にこれからが楽しみなんですよ」。厳しくも聞こえるゲキは、高い期待と愛情の裏返しだった。【平山連】