オリックス平野佳寿投手(32)が神戸市のほっともっと神戸で契約交渉を行い、現状維持の3億円(金額は推定)で更改した。

 「チームは残念な結果だったが、1年を通してよく頑張ってくれた」と昨年の0勝3敗12セーブ、防御率4・06を大きく上回る4勝4敗31セーブ、防御率1・92の成績を球団からねぎらわれたが、来季は3年契約の3年目で年俸は変わらず。来季も「言われたところはどこでもやるつもりで」と、セットアッパー、リリーフの両方をにらむ。

 6月の交流戦・広島戦(マツダスタジアム)では、1戦目にルナに同点打を打たれ、2戦目は鈴木にサヨナラ逆転3ランを打たれた。流行語大賞の「神ってる」という言葉を生む活躍を相手に許したが、平野自身も「鈴木君には落ちきらないフォークを打たれた。フォークはいつでも使えるという慢心が自分自身の中にあったけど、あれがきっかけになってしっかり落ちるように練習し、後半戦はまた使えるようになった」と“ケガの功名”もあったことを説明。来季に向け「広島とうちは、下位に低迷してきたという点で似たところがある。今年の広島を見て、ぼくらも出来るんだと思わなければだめだと思う」とカープの快進撃も浮上への糧にする。