<オリックス1-3ロッテ>◇27日◇京セラドーム大阪
不振に苦しんだ男に、光が見えた。2本の適時打でロッテの連敗を4で止めた井口は「感覚は良くなってきている」と手応えを口にした。
1回1死三塁で外角低めの150キロを右前に運ぶ。「どんな形でもいいから、点に結び付けたかった」という一打で、7試合ぶりの先制点を呼び込んだ。2-0の4回に1点を返され、5回。1死二塁で外角の変化球を、再び右前に持っていった。「点を取られた直後に、取り返すことができてうれしい」と喜んだ。
8月はこの日の試合前まで83打数14安打で打率1割6分9厘。原因は7月にあった。自打球や死球で全身はあざだらけ。本人は決して弱音を吐かないが、トレーナーは「普通の選手なら試合に出ていない」と言う。フル出場を続ける体は疲労もたまり、思うように動かなくなった。下半身が粘れず、本来の軸回転の打撃が消えた。持ち味の右方向の打球が減り、引っ掛けるゴロが増えていた。
炎天下の中、連日打ち込み、走った。修正が実った2安打だが「これからです」と笑顔はない。3位を奪えるかどうかは、井口の復調に懸かっている。



