ソフトバンク和田毅投手(30)が23日、福島県高野連へマイクロバスを寄贈した。午前10時から福島商業高校でバスの寄贈式を行い、その後、福島県立双葉高校の野球部員17人がバスに乗り込みKスタ宮城に移動。楽天-ソフトバンク22回戦を観戦した。

 双葉高校は、原発事故の影響による部員不足から原町、相馬農との合同チーム相双福島で福島県秋季大会に出場したが1回戦で敗退した。合同練習のための移動が困難ということを知った和田が、マイクロバスの寄贈を決意。12球団の選手らに呼び掛け、バスの車体には多くの選手らのサインが書き込まれた。

 バスに乗り込んだ双葉高校野球部の西山樹主将(2年)は「本当にありがたいです。乗り心地もいいし、甲子園に行くことが恩返しだと思って頑張ります」と笑顔を浮かべていた。