「虎のオセロ」がキャンプMVP。阪神が16日、高知・安芸の秋季キャンプを打ち上げた。真弓明信監督(55)は、就任後初のキャンプを終えて、1年目の白仁田寛和投手(23)と黒田祐輔投手(22)を高く評価。対外試合で登板させたい考えを示し、2人が来春の1軍キャンプに参加することが濃厚になった。「白」と「黒」のフレッシュコンビが2年目の1軍デビューに向けて奮起する。
2人の新人右腕が、指揮官のハートをわしづかみにした。真弓監督は、白仁田と黒田に「相手チームに投げているのを見てみたい。そういう魅力を感じた。そのチャンスをつかんだんではないかと思う」。秋季キャンプ最終日のこの日に、対外試合での登板を期待した。2人が1軍切符をグッと引き寄せた証拠だった。
白仁田は、指揮官の期待に闘志で応える。10日のシート打撃では打者8人を1安打、最速145キロをマークして株を上げた。それでも「同じチームだと遠慮がある。監督に違うチームを相手にもっと思い切り投げる姿を見せたい」と気合十分。この日は久保投手コーチに「投球で腰を引かないこと。それをやれば大丈夫だ」と太鼓判を押された。春に向けて「なるべくボールを握る。寒くても服を着込めばボールは投げられる」と練習の継続を誓った。
黒田は、カーブの習得でひと皮むける。指揮官に「秘密兵器やから」と期待され、15日のシート打撃では149キロを記録。この日は久保コーチがつきっきりで45分間も居残りでカーブ特訓。初めてのトライだったが、久保コーチを「飲み込みが早い」とうならせたほど上達。直球との相乗効果が期待できる新球に「ゆるいボールが使えればと思っていた。オフも投げて習得できればいい」と話した。
1軍登板のない2人が、今キャンプMVP級の存在感をアピール。真弓監督は「春のキャンプの1軍がシーズンの1軍と考えてもらいたくない」とクギもさしたが、大抜てきのチャンスをつかんだ。【益田一弘】



