<阪神4-7横浜>◇29日◇甲子園

 新井貴浩内野手(32)の幸先いい一発も、3回にエース安藤優也投手(31)がまさかの暗転…。そこからが虎の見せ場だった。今岡を一塁に、関本を二塁に置く超攻撃的布陣に切り替え、追撃したが、う~ん残念。あと一歩届かなかった。貯金にも失敗した。でも、やられっぱなしじゃない。30日の4月ラストゲームできっちり5割締め、景気のいいゴールデンウイークにつなげましょか。

 早めの代打策は、真弓スペシャルの布石だった。3回裏に先発安藤への代打で出た今岡が、ファーストミットを手に一塁ベンチを出てきた。真弓監督が審判に告げたのは「今岡がそのまま一塁、2番関本が二塁に」という布陣だった。

 「対左投手の時はね。試合に出ないと守備の不安も解消していかないから。1点ずつでも返して、追いつき追い越したかったんだけど、6点は大きかった」

 3回表に重い6点を失った。それでも試合を投げず、攻勢に転ずる道を探った。それが、今岡を一塁、関本を二塁に置く攻撃的シフト。昨季、一塁でゴールデングラブ賞を獲得した新井を2月キャンプ中に三塁にコンバートした。首脳陣の狙いには、サウスポー対策の重量打線を組むことも含まれていた。

 28日に今季初タイムリーを放った今岡が、代打要員ではもったいない。新人年の97年に1試合だけ守ったことのある一塁で、今季初守備につかせた。

 不安視された守りは無難にこなした。二塁に回った関本が5回に併殺を完成。6回にも中前に抜けそうな打球をダイビングキャッチで止めて併殺に切り抜けるなど十分に機能した。

 9番に座った今岡は3回の代打から三振、二塁ライナー、遊飛と快音は出なかった。だが関本が3回、5回と左腕ウォーランドから追撃の適時打。「抑えられたまま終わるより次につながる。守備もよかった」とユーティリティーぶりと勝負強さを発揮した。最大5点差を5回に2点差まで詰めて、試合の行方を分からなくした。

 「予想していたのは右投手だった。左投手でもメンバーはあまり変わらないけど。貯金ができるまであと一押し。それはあまり気にしていないけどね」

 指揮官は右腕先発を読んで1番藤本、6番葛城と左打者を先発させた。そしてエース安藤がまさかの早期KO。誤算が重なったことで、温めていたスペシャル布陣を発進させた。勝率5割で迎えた試合はこれで4連敗。ただ黒星のショックを、攻撃オプションが1つ増えた収穫が和らげた。【町田達彦】

 [2009年4月30日11時16分

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