連日の悪天候で一部開始時間を変更し、降雨や雷による中断を経て3試合が行われた。初出場の愛知西リトルシニア(愛知)、創部3年目で初優勝を目指す多摩川ボーイズ(東京)、強打の青森山田リトルシニア(青森)が準決勝に進出した。大田スタジアムの第2試合に予定された取手リトルシニア(茨城)対大阪柴島ボーイズ(大阪)は悪天候のため14日に順延された。準決勝は15日に行われる。
【接戦、降雨、落雷…激闘4時間50分】
初出場の愛知西リトルシニアが6回表に甲府南リトルシニアを突き放した。そして雷による2時間以上の中断を乗り越え、準決勝進出を手にした。3回裏に逆転され1-2で迎えた4回表2死から福本耀士(3年)の三塁打、水野瑛太(3年)の右前打で同点に。
6回表、1死満塁から押し出し四球で勝ち越し、西村陸(3年)の右前打で2点を追加して、3点をリードした。
そこから落雷の恐れがあるため、試合は中断。何度か再開時間が設定されたが、雷鳴が響き待機を繰り返した。
6回裏からの再開後は引き続きマウンドに立った金森大輝(3年)が2イニングを1四球に抑え、ベスト4を決めた。正午に始まった試合は午後4時52分に終了した。
【甲府南の合言葉「MADAMADA!!」】
4年ぶり4度目出場の甲府南は敗れたものの、初の8強入りでチームに新たな歴史を刻んだ。44期生の3年生は、新チーム結成後に秋季関東大会に出場したが初戦敗退。藤巻亮次監督によると「力のある選手がいるのに、負けるとどこか人のせいにしてしまうところがあった」と、精神的な幼さがあった。
あらためて自分たちを見直した時、選手の口癖になっていた「MADAMADA!!(まだまだ)」をチームの合言葉に選んだ。練習も試合も「まだまだ!!」と貪欲(どんよく)に野球に取り組んだ。春は支部大会で敗退、夏季関東大会は日本選手権出場を逃した。
それでも「まだまだ」と奮起して、ジャイアンツカップの中部・北信越地区代表を手にした。
5回表から2番手で登板した望月留志亜(3年)は、6回表に3点を失ったが、長い中断明けの7回表は三者凡退で最後の攻撃にはずみをつけた。望月は「絶対に勝ちたかったので(中断中も)気持ちを切らせませんでした。初めての全国大会で負けてしまったのは自分たちの実力が足りなかったと思います。優勝したかったし、悔しいですが、ベスト8になったのはうれしいです」。
うれしいベスト8に満足せず、「MADAMADA!!」の魂はこれからも忘れない。
【兵庫伊丹ヤングは5点差逆転も…】
創部3年目で初優勝を目指す多摩川ボーイズは再逆転で2年連続で準決勝に進出した。
一時は5点差をつけたが、5回表に逆転を許した。その裏、途中出場の和田拓人(3年)の適時二塁打で同点。1番井端巧(3年)の中前打で勝ち越した。さらに、2番堀之内拳(3年)の二塁打、3番小池樹里(3年)の犠飛などでこの回5得点で主導権を握った。
兵庫伊丹ヤングは春夏のヤングリーグ王者の意地をみせた。1回裏に6連打を浴び3失点、2回裏にも4安打で2点を追加された。
それでも3回表に反撃を開始。松井大輔(3年)の2点三塁打、土山碧斗(3年)の適時打で3得点。4回表には途中出場の那須優真(3年)の適時打で1点差に。5回表は2死走者無しから5番井上躍騰(3年)、6番金田拓海(3年)の連打と7番阿曽田駿志(3年)のセンター後方のフライを中堅手がグラブに当てながら落として(記録は失策)逆転に成功した。
兵庫伊丹の大西聡監督は「練習試合でも紅白戦でも目の前の試合を大事に戦ってきました。この大会も一戦一戦、目の前の試合を一生懸命戦ってくれました。悔しさは(高校進学後の)甲子園でリベンジして欲しいです」と話した。泣きじゃくる選手たちに「よくやった。やりたかった野球はこれやったんや」と労いの声をかけていた
◆準々決勝◆
兵庫伊丹ヤング(兵庫)6-10多摩川ボーイズ(東京)
浦和リトルシニア(埼玉)2-11青森山田リトルシニア(青森)
愛知西リトルシニア(愛知)5-2甲府南リトルシニア(山梨)
取手リトルシニア(茨城)中止大阪柴島ボーイズ(大阪)



