<ロッテ4-1阪神>◇14日◇千葉マリン

 ロッテ小林宏之投手(31)がウイニングボールを右ポケットにねじこんだ。今季12試合目の登板で、やっと手にした初勝利。「1つ勝つのがどれだけ大変かとあらためて実感した」と振り返った。

 緊急先発だった。13日、この日先発予定だった唐川が右ひじの張りで出場選手登録を外れた。それを受け5月28日広島戦以来8度目の先発マウンドへ。「昨日言われたので、調整も何もできなかった。でも意地もあったし、悔しさもあった。もらったチャンスをしっかりものにしたいと思った」と覚悟が違った。

 6回に右手中指のツメがはがれるアクシデントがあったが、治療後、後続を三振と併殺に仕留めた。失点はブラゼルのソロ1本で、8回を5安打に抑えた。5月1日に国内FA権を取得した。2年契約が切れる今オフの選択肢を増やすため飛躍の年にするはずが、開幕から0勝4敗と不調だった。6月以降は6年ぶり中継ぎに転向。ここで4試合連続無失点に抑え、きっかけをつかんだ。「思い切り腕を振れるようになった」と、闘争心がよみがえった。

 バレンタイン監督は「チームにとっても、彼にとっても弾みになる勝利だった」と絶賛。チームは5月19日以来約1カ月ぶりに3連勝をマークした。【鳥谷越直子】

 [2009年6月15日8時18分

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