秋山ホークスが「キャンプ崩壊」の危機にさらされている。宮崎秋季キャンプ第3クール初日にあたる13日も再び雨に見舞われ、これで練習日は4日連続で室内での短縮メニューに変更された。9日あった練習日のうち、半分近くが天候不良だ。秋山幸二監督(47)も「ずっと雨だなあ。明日から大丈夫か」と表情が曇った。

 さらに、鍛えるべき選手が続々と体調不良を訴えている。岩崎翔投手(20)が前夜12日に39度5分の発熱。急きょインフルエンザ検査を受け、陰性と診断されたが、疑いは消えず、チーム宿舎内で部屋待機指令を命じられた。長谷川もこの日朝に微熱が発覚し、練習を欠席。B組(2軍)では立岡が体調不良を訴えた。発熱で前クールから練習を休んでいる明石、神内と合わせて5選手が姿を消す異常事態だ。秋山監督は「岩崎?

 普通の風邪だったら、そこまで熱は出ないだろう」と警戒。今後、インフルエンザ患者が出た場合は福岡への“強制送還”も検討される。

 今キャンプは松田が6、8日の練習を発熱で休み、10日は大場が練習早退するなど体調不良を訴える選手が続出。「キャンプ崩壊」とも言える厳しい状況だ。

 さらに午後2時以降のB組練習はハプニングにも見舞われた。宮崎市内で午後2時からの1時間で46・5ミリの降雨量が計測され、観測史上最高値(11月の1時間の降雨量に限る)を記録した。その影響でブルペンの屋根上の配水管から水漏れし、ブルペン内の7つの投球練習場所のうち2つが水浸しで使用できなくなった。雨、選手離脱、ハプニングの3重苦に泣かされたホークス。14日、天気回復の予報だけが救いだ。

 [2009年11月14日11時14分

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