<巨人2-10ソフトバンク>◇26日◇東京ドーム
5月に強い。ソフトバンク杉内俊哉投手(29)が、セ・リーグ首位の巨人を手玉に取った。緩急自在の投球で、7回6安打4四球ながら2失点に抑えてリーグトップの8勝目。「ミスターメイ」の異名通り、5月は07年から4年越しの14連勝を飾った。
ソフトバンク杉内が尻上がりに調子を上げた。初回にラミレスに適時二塁打を浴び失点したものの、「序盤に取られることは結構あるんで、このままいけばいいと思っていた」と動揺はなし。むしろ「いい傾向」とプラス思考で、その後は危なげない投球で自身巨人戦3連勝を飾った。
年に数回登板があるかどうかの東京ドームのマウンドを、熟知していた。「傾斜があるので変化球が低めにきまる」。この日は117球中、実に70球も変化球を投じた。直球と同じ腕の振りで投じる得意のチェンジアップなどがさえて8三振を奪った。初回に1点を失った直後の2死二塁のピンチも、5番阿部に低めの変化球を4球続け、6球目に外角低めへ落ちるスライダーで三振にきった。
データも物語っている。昨季、1回に失点した7試合では4勝1敗と勝率8割。序盤3回を無失点に抑えた試合の勝率7割7分8厘(12試合で7勝2敗)を上回っている。一因にはメンタルコントロールのうまさがある。立ち上がりに失点すると「いい傾向だと思って投げる」という。そんな冷静なプラス思考で巨人打線を手玉に取った。
試合前には、09年のWBCでともに戦った原監督にあいさつに出向いた。その敵将に、両リーグでもトップとなる8勝目。「これからもガンガン投げて、投げる試合は全部勝ちたい」。テンポよく投げていく左腕の前には、巨人打線も小さく見えた。【倉成孝史】
[2010年5月27日8時32分
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