<巨人2-10ソフトバンク>◇26日◇東京ドーム
ソフトバンク川崎宗則内野手(28)がバットで、足でチームの危機を救った。主将小久保裕紀内野手(38)が首痛のため欠場した巨人1回戦で、5回には決勝タイムリーと2盗塁で一挙5得点のビッグイニングを呼び、大勝に貢献した。川崎は27日に国内フリーエージェント(FA)権を取得するとあって、その動向に注目度が増しそうだ。
敵地東京ドームが川崎劇場と化した。まずはバットで魅せた。同点での5回表1死二塁。巨人ゴンザレスの外角球に対応し、勝ち越しの左前タイムリー。ボールを「拾う感覚」で打ち返す川崎スタイルを全開だ。気配りも忘れない。投手杉内が犠打を決め、得点圏に走者を送っていただけに、選手会長らしく「スギ(杉内)さんがナイスバントで送ってくれたので」とエース左腕を持ち上げた。
間髪おかず、足でも攻めた。左足がアンツーカーの外に出る大きなリードで巨人ゴンザレスを揺さぶると、次打者本多の3球目に二盗成功。さらに、本多が四球を選んだ6球目には三盗成功とチャンスを拡大。右手親指を打撲した巨人の捕手鶴岡の異変を見逃さず、途中交代させる異例のシーンの演出に加え、この回5得点の猛打ショーを呼び込んだ。
役者らしくコメントは、本心を隠し通した。「捕手のことは分からない。投手とのタイミングを取るのが自分のスタイル。いつものスタイルをやれた」と川崎。だが、鶴岡が右手を負傷したのは、自らが左前適時打を放った打席の1球目のこと。秋山監督は「手を痛めたからな。そこを突かないとね」と、足攻めの“内幕”を明かしてみせた。
奮い立った一戦でもある。試合開始直前、主将小久保の首痛のアクシデントを知った。「キャプテンにどれだけ今まで助けられたか。こういうときはチームでキャプテンをカバーしないといけない」(川崎)。前夜横浜で0-8の大敗のショックも断ち切り、交流戦勝敗を5勝5敗の五分に戻す大きな白星を、もぎ取った。
そして、27日に区切りの1日を迎える。国内FA権獲得の節目の日。川崎はどんなパフォーマンスを披露してくれるだろうか。【松井周治】
[2010年5月27日11時23分
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