<楽天3-2広島>◇29日◇Kスタ宮城

 広島先発投手陣に光が差し込んだ。エリック・スタルツ投手(30)が楽天戦で7回を5安打無失点の好投。救援投手が打たれてサヨナラ負けし、勝ちこそ逃したが、これで19日のオリックス戦の途中から3試合15回1/3を無失点と3試合連続で抜群の安定感だ。この日は来日最速の150キロも計測し、不安定だった前田健以外の先発投手陣に、2番手として完全に定着した。スタルツが、マエケンと左右の両輪になる。

 鯉投の救世主としてやってきた男が、本領を発揮した。楽天打線を7回5安打、無失点。初回の1死一、二塁などピンチはあったものの、楽天エース岩隈との投手戦に負けなかった。2点のリードを保ってバトンタッチも、不運にも救援陣が追いつかれ、延長10回サヨナラ負け。3試合連続での勝ち投手にはなりそこねたが、メジャー8勝左腕ははプロフェッショナルらしく淡々と振り返った。

 スタルツ

 自分のできることはすべて出した。リードした場面で引き継げたし、自分の仕事はできたよ。もちろん、できれば勝ちたかったけれど。

 来日して約2カ月。当初は調子が上がらずに結果が出なかったが、ここ3試合は抜群の安定感を見せつけている。19日のオリックス戦の4回に2失点してから、この日まで15回1/3を無失点。この日は、ストレートも来日最速の150キロをマークした。スタルツは「肩の強さが出てきたね。そうなると自然とスピードもキレも出てくるものさ」とニヤリ。急きょ日本行きを決めたこともあり、当初は体調が万全ではなかったが、現在は体のキレに手応えを感じているという。「シーズンは長いが、ずっと今の状態を続けていきたい。そうすることで、チームの勝利につなげていければいいね」と自信満々の表情で言い切った。

 野村監督も「スタルツは調子も良く、7回までゲームをつくってくれた」と力投を絶賛。中4日という短い間隔で登板しているため、球数(この日は108球)も考慮して7回で降板したが、前田健に次ぐ先発の柱となれる実力は示した。スタルツがマエケンと左右の両輪となり、カープ投手陣をけん引する。【高垣誠】

 [2010年5月30日10時52分

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