主将の1発が4時間47分の激闘に終止符を打った。延長12回先頭。DeNA筒香嘉智内野手(34)が打席に向かった。カウント1-1から広島アドゥワの外角高めチェンジアップを捉え、サヨナラの10号ソロを左翼スタンドへ。三塁を回ると、視線の先にはチームメートがいた。「選手全員に迎え入れていただける瞬間はそうそうあるわけじゃない。あの景色を見た時に、本当に勝てて良かったなっていう思いでした」。歓喜の輪の中心に、ハマの主砲の笑顔があった。

19年9月4日阪神戦(横浜)以来、7年ぶりのサヨナラ打だった。3位のヤクルトが敗れ、引き分けでも5月14日以来のAクラス浮上だったが「この回、絶対に点取って勝って終わるという思いでした」と劇的勝利で決めてみせた。

中盤まで2点のリードも一時は逆転を許した。1点を追う8回にヘラル・エンカーナシオン外野手(28)が貴重な同点弾。フルカウントから、高の150キロ外角高め直球を右中間席にたたき込んだ。「負けている場面で何とか同点にしたかったので、良い結果になって良かったです」。頼もしい助っ人が試合を振り出しに戻した。

延長戦では両チームともに好機をつくりながらも生かせず、3-3のまま延長12回表まで終了。引き分け目前だったが、筒香が最高の結末を呼び込んだ。「ピッチャー、野手、本当に全員で勝ち取った勝利だと思います」。広島とは今季3度目の延長戦。ここまで2試合は引き分けに終わっていたが、この日はしっかりと勝ち切った。