<巨人3-10中日>◇27日◇長野
前半戦の後半から続く“投壊現象”が止まらず、ついに巨人が首位を明け渡した。先発のディッキー・ゴンザレス投手(31)が、5回途中9安打7失点でKOされるなど10失点。打線は中日の先発チェン・ウェイン投手(25)から9安打を放ちながら崩しきれず、2位に転落した。
打たれだすと止まらない。オールスターブレークをはさんでも、巨人ゴンザレスに好転の兆しは見られなかった。同点の5回。簡単に2死を取った直後に悪夢は始まった。森野に勝ち越しの2ランを浴びるなど4連打でKOされた。ゴンザレスは「後半戦初戦の先発を任されたのに、チームに申し訳ない。調子は悪くなかったと思うが…」とガックリ。原監督は「なかなか今年は彼(ゴンザレス)の良いところが出ませんね」と表情を曇らせた。
昨季15勝2敗。1人で13個もの貯金を稼いだゴンザレスが、3カ月近く白星から遠ざかっている。打たれるパターンはいつも同じ。ピンチになるとボール球を振らせる余裕を失い、球が真ん中に集まる。復調を信じて先発ローテの一角を任せてきた首脳陣の我慢もついに限界に達した。斎藤投手コーチは「毎度同じような感じ」とため息。伊原ヘッドコーチは「学習能力がないよ。クソ暑い中で(試合前の屋外練習を免除し)最高の状態で投げさせようとしている監督の期待に応えなきゃいけないのに。ファームでやるしかないよ」と声を荒らげ、2軍降格を明言した。
ゴンザレスをはじめとする投手陣の大不振で、7月は6勝11敗と失速。試合数の少ない3月や10月をのぞけば、3年ぶりとなる月間負け越しが決まった。今月のチーム防御率はリーグワーストの5・87。17試合のうち14試合で2ケタ安打を浴び、総被安打数は203まで積み上がった。先発投手は13戦連続で白星なし。原監督は「先発投手がああいう状態だと、なかなか良い方向には行きませんよね」と、止まらぬ投壊に頭を抱えた。
最大5ゲームあった2位以下との差はあっという間に縮まり、5月3日から守ってきた首位の座から陥落した。原監督は「明日また切り替えて」と語気を強め、会見を締めくくった。このままの状態が続くようなら、自慢の打線の士気にも影響を及ぼしかねない。難題を抱えたまま、リーグ4連覇がかかる後半戦がスタートした。【広瀬雷太】
[2010年7月28日8時15分
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