<阪神5-2横浜>◇27日◇甲子園
球宴で勢いを付け、夏の夜に「恐怖のアーチスト」が帰ってきた。阪神クレイグ・ブラゼル内野手(30)は4回、8試合ぶりアーチとなる31号同点弾、8回にダメ押し32号ソロを放ち、勝利に貢献。本塁打王争いでも、巨人ラミレスに並んだ。お立ち台では何度も「優勝」の言葉を繰り返し、虎党の喝采を浴びた。
ブラゼル
タイトルというが、オレは本塁打王のタイトルよりも、優勝リングが欲しいんだ。
1点先制された直後の4回裏だった。横浜ランドルフの外寄り直球を逆らわず、左翼ポール際へ技ありの同点弾。8回は、加藤のボール気味の低い変化球をすくいあげ、ライナーで中堅バックスクリーンへ豪快に運んだ。額はもちろん、腕、手のひらからも汗をにじませながら、ブラゼルは「いい感触だった」と振り返った。
柔と剛を使い分けての2発。「1本目は引っかけると内野ゴロになる。2本目は体は後ろに残ってしまい、腕だけだったけどね」。しかし、振り切った手ごたえは抜群だった。前半戦は自身ワーストタイとなる7試合連続本塁打なしで終えた。4回の31号はシーズンでは8戦、35打席ぶりの感触。だが24日のオールスター第2戦で楽天川岸から球宴初アーチをかけ、吹っ切れた。和田打撃コーチは「振り切ることを思い出して帰ってきてくれた」と喜んだ。
西武時代の08年、チームは優勝したが、自身は頭部死球の影響で日本シリーズに出場せぬまま退団。「個人成績よりも、このチームで勝ちたい」。甲子園での本塁打はシーズン17本目となったが、これはラッキーゾーン撤廃後初の快挙。バース再来と呼ばれた男もまた、必ずやチームを優勝に日本一に導く。【村上久美子】
[2010年7月28日11時46分
紙面から]ソーシャルブックマーク



