<オリックス6-2日本ハム>◇27日◇スカイマークスタジアム

 5回終了時に打ち上げられた花火のように、敗戦の中にもきらびやかな明るい材料はあった。日本ハム中田翔内野手(21)が、プロ入り2本目の本塁打を放った。「(1本目から)こんなに早く出るとは思わなかった。毎日充実しているというか、勉強できています」。91打席かかったプロ初アーチから、わずか2試合、8打席目での2号だ。チームは7月2日以来の借金生活、同6日以来の5位転落となったが、試合後は、絶望よりも希望が空気を支配していた。

 エースを攻略した。対峙(たいじ)したのは、オリックス金子千。7回1死、スローカーブ2球でカウント1-1となり、続く144キロ直球を左中間スタンドへ打ち返した。「変化球が2球続いたので、速いボールというのはあった。迷いなく対応できました」。4回にも右翼フェンス手前への大飛球(右飛)を放っており、梨田監督も「内容は非常にいい。あとはチームの勝ちにつながれば」と高く評価した。

 ノーステップ打法を参考にしたT-岡田の前で放った1発。この日は相手の攻撃中も打席を凝視していた。「T-岡田さんを間近で見ることができた。下半身の使い方を見ました」。大阪桐蔭高1年時は投手として、履正社の主砲だった岡田にバックスクリーン弾を打たれたのが、今でも強烈に記憶に残っている。「ああいうすごいバッターになりたい。すごく努力をしたんだと思うし、自分はそういうとこが甘い」。理想像と重ね合わせた。

 バスへの帰り道、流ちょうに受け答えしていた中田は突然「あれ?

 何の質問でしたっけ?」と思考回路(?)が停止して周囲を笑わせた。まだまだ、粗削りな21歳。終盤戦のチームのキーマンになる可能性は、十分にある。【本間翼】

 [2010年7月28日11時15分

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