<ロッテ5-14ソフトバンク>◇31日◇千葉マリン

 ソフトバンクが後半戦最大の打線爆発だ。打つわ打つわ、いずれも球宴後最多の17安打14得点でロッテに大勝。3回には選手会長・川崎宗則内野手(29)が1イニング2二塁打を記録するなど打者12人の猛攻で、一挙8点をもぎ取った。本塁打0の猛攻がチーム一丸のあかし。4カード連続の勝ち越しを決め、貯金は今季最多14。2位西武に今季最大2ゲーム差をつけ、首位固めに入った。

 1イニング2本目の二塁打でも、川崎の全力疾走は変わらなかった。3回表。この回2打席目は、リードが6点に広がり、2死二、三塁で迎えた。ロッテ2番手大谷のスライダーを左翼線へ。猛スピードで一塁を蹴ると、快足を飛ばして二塁到達。2点適時打だ。

 川崎

 僕が打ったというより、打線の勢いが打たせてくれたヒット。チーム一丸の気持ちで攻めてますからね。

 どれだけ大量リードを奪っていても、攻める気持ちは不変だ。川崎は自身のことを「マイナス思考」と分析。シーズンオフに球団が行うメンタルテストで、他の選手は軒並み180点以上記録するが、川崎は80~90点程と「弱さ」が数値に出るという。だからこそ、油断することに恐れを持つ。試合の大勢が決まっても、6、8回に左前打を重ね、今季3度目の1試合4安打もマークした。

 3回の打者12人攻撃、一挙8点の猛攻の口火を切ったのも川崎だった。先頭打者として、左中間方向への中前打で二塁を陥れた。1死一、三塁と場面がかわってからは、小久保、多村、松田が3者連続タイムリー。小久保は「勢いを止めてしまわないように併殺は最悪やぞ、と自分に言い聞かせていた」。誰もが、打線のつながりを意識したからこそのビックイニング。打線はこの日17安打を放ったが、本塁打は0。それでも、後半戦最多の14点が奪えたのは、つなぐ意識で一丸となった結果だ。

 ミッションもコンプリートした。打線は前夜2得点。投手陣のゼロ封リレーに助けられていた。小久保は「投手陣におんぶに抱っこじゃいかん」と警笛を鳴らし、救援陣「SBM48」に休息日を与えることを課題としていた。投手陣の奮闘で初戦をモノすれば、主将が誓った通りに第2ラウンドは打線爆発。秋山監督も日に日にナインのたくましさを感じているに違いない。「今日は3回で決まったな。よう打ったわ」と笑顔で移動バスに乗り込んだ。

 この日の試合前練習中。デーゲームで西武が敗れた。だが、小久保はその時点で「今日、西武はデーやったんか」と結末どころか昼間に熱戦が行われていたことを知らなかった。そう、目の前を倒し続けていけばいい。貯金14は今季最多。2位西武との2ゲーム差も今季最大。V奪回に向け、この勢いで白星街道を切り開いていく。【松井周治】

 [2010年8月1日10時53分

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