<西武10-4ソフトバンク>◇6日◇西武ドーム

 西武が中島裕之内野手(28)の先制13号3ランを含む自己最多6打点の活躍で首位ソフトバンクに快勝。連敗を3で止め、ゲーム差1・5と接近した。前夜から定位置「3番」に打順が戻った若き主砲が大勝を導き、エース涌井も8回3失点で12勝目を挙げた。

 「日本のジーター」中島が、連敗ストッパーになった。首位攻防のソフトバンク初戦で、4回まで3安打6打点。強烈な存在感を示したチームリーダーの言葉も頼もしかった。「最近、負けが続いて雰囲気が重かったし、何かのきっかけがないと乗っていけないと思った。雰囲気を変える1本を打ちたいと思ってました」。約1カ月ぶりの13号3ランには、敵地でオリックスに3連敗した直後のムードを変える力があった。

 速攻でたたみかけた。1回無死一、二塁でソフトバンク山田の外角カーブを右中間席へ運んだ後は、2回に左翼線適時二塁打。4回には代わった藤岡から右前2点打と、持ち味の広角打法で早々とサイクル安打に王手をかけた。「三塁打はなかなか出ないんで、意識しなかった。取ったり取られたりの試合が多かったし、勝たんことには始まらない」。その後2打席は凡退したが、チームの勝利を思う気持ちがあふれた。

 今年から選手会長に就任。名実ともにチームリーダーとなったが、その名は海外にも広まった。昨年12月、昨季までチームメートだったボカチカを訪ねてプエルトリコに旅行した時に取材を受け、現地の新聞に「日本のディレク・ジーター(ヤンキース)がきた」と紹介された。WBC世界一の活躍で、知名度もアップ。人気、実力で日本球界を代表する遊撃手に成長したことが認められた。

 それまで4番を任された23試合で14打点だったが、指定席の3番に復帰2戦目で自身初の6打点をマーク。ソフトバンクに1・5ゲーム差に迫り「チームが勝てれば、打つのは何番でもいい。6打点?

 それはこそっと喜びたい」と肩をすくめた。ファンにもナインにも報道陣にも変わらずに向ける屈託のない笑顔が、ジーターのようにまわりから信頼され、愛される理由でもある。【柴田猛夫】

 [2010年8月7日8時31分

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