ソフトバンクのホセ・オーティズ外野手(33)がシーズン中の手術を回避し、強行出場に踏み切る可能性について言及した。7日、西戸崎室内練習場を訪れ、5日の精密検査で「内側半月板損傷」が判明した右ひざの状態をチェック。渡部メディカル担当とともに約2時間、患部のチェックを行い「結論はまだ出ていない。シーズンもまだ試合があるので、できれば出たい」と今季中の復帰を目指す意欲を口にした。

 5日に東京から福岡に戻った際には、自力歩行ができず移動は車いすだった。だがこの日は、遅いペースながら自力歩行を行った。西武戦前に、チェックの報告を受けた秋山監督は「様子を見ているところ、どこまで回復できるか。(手術を)やらないにこしたことはない。ただ走れるようにならないと」と、早期回復に期待しながらも慎重に言葉を選んだ。

 「2日前に比べるとよくなっている。ポジティブに考えられている」とオーティズが言えば、東チーフトレーナーは「半月板損傷といってもいろいろなタイプがある」と説明。8日以降も数日間患部のチェックを続けて、最終的な判断を行うことが決まった。ただ強行出場しオフに手術を行うとなれば、松中のように来季の開幕に間に合わない可能性も出てくる。

 [2010年8月8日11時22分

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