<ヤクルト4-3巨人>◇10日◇神宮
巨人の神話が2つ途切れてしまった…。好調ヤクルトに延長11回、山口鉄也投手(26)の押し出し死球でまさかのサヨナラ負け。今季7連勝中だった小笠原、ラミレスの「オガラミ弾」も実らなかった。4連勝していた延長戦でも初黒星。阪神が敗れてゲーム差を広げるチャンスだったが、1・5差は変わらなかった。
最後は巨人バッテリーの強気の配球が裏目に出た。同点の11回2死満塁。山口が2球続けて投じた内角への直球は、無情にも福地の右ひじに当たった。痛恨の押し出し死球で、チーム今季最長となる4時間50分の死闘は幕を閉じた。試合後、山口は何を聞かれても無言。香田投手コーチに肩をたたかれた時に「すいません」と絞り出すのが精いっぱいだった。
リスクを承知の上でイチかバチかの勝負に出た。福地が苦手とする内角球を要求した阿部は「1度死んだ気になって思い切っていこうと思った。仕方がないです」と振り返り、伊原ヘッドコーチも「内角攻め?
当然ですよ。(福地の)一番弱いところだから」と、責めなかった。今季4戦無敗だった延長戦の不敗神話もストップした。
9イニングで決着をつけなければいけない試合だった。原監督は「久保、越智、山口…。リリーフ陣が点を取られた。リードを守れなかったということです」と、詰めの甘さを嘆いた。1点リードの9回。あと2人でゲームセットというところで、5番手越智が青木に同点ソロを浴びた。越智は「コントロールが甘かった。あそこで抑えていれば、こんなに長い試合にはならなかった」と猛省した。
打線も精彩を欠いた。「オガラミ」の2発による3点どまり。6度も得点圏に走者を進めたがタイムリーは1本も出なかった。11回には長野が送りバントを失敗するなど、ミスも多かった。拙攻の連続に、伊原ヘッドコーチは「みんなミスだよ」と大きなため息を吐いた。
混戦から抜け出すチャンスも逃した。先に2位阪神が敗れていたため、勝てば、リーグ4連覇に勢いをつけられた。しかし、分厚い選手層が生きる得意の延長戦で競り負け、ゲーム差は1・5のまま変わらず。この日はちょうど今年の100試合目。節目のゲームも白星で飾れなかった。【広瀬雷太】
[2010年8月11日8時21分
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