ソフトバンク秋山幸二監督(48)が、クライマックスシリーズ(CS)初制覇へ打倒ロッテの布陣を固めた。14日のCSファイナルステージ開幕戦(福岡ヤフードーム)で先発の成瀬攻略に向け、松中信彦外野手(36)の先発起用を決めた。シーズン終盤に調子を上げ、逆転Vに貢献したスラッガーに日本シリーズ出場を託す。頭部死球の影響が懸念されていた長谷川勇也外野手(25)の先発出場も決まり、あとは白星をもぎ取るだけだ。

 準備は終えた。あとは決戦のプレーボールを待つだけだ。秋山監督がいつものように短いフレーズに闘志を秘めた。「いつも通り。やることは変わらない。初戦が大事?

 最初に1つ勝てばね。選手は自分たちの力を出してくれればいい。頑張りましょう」。約2時間の練習を見守ると愛車に乗り込み、本拠地・福岡ヤフードームを後にした。

 ロッテのエース成瀬粉砕へ、松中の先発起用を決めた。この日、報道陣からのオーダーについての質問に、秋山監督は口にチャックをするポーズを見せただけで、無言を貫いた。だが、シーズン大詰めの西武3連戦(9月18~20日)で2試合連続アーチを放つなど奇跡の逆転Vに貢献した背番号3に、スタメンを託す決意を固めた。

 打順は2通りが、予想される。成瀬は今季ホークス戦5試合に登板して0勝4敗とはいえ侮れない。松中は3打席(3打数1安打)しか立っていないが、その打順が大きく試合を左右しそうだ。対成瀬との成績は14打数2安打ながら、5月1日に本塁打を放ったオーティズ起用となれば、オーティズ3番で、松中は6番起用に回る。5番多村は対成瀬に15打数6安打(打率4割)3本塁打と相性がいいだけに、勝負を避けられるケースも考えられる。松中がポイントゲッターの役目を担う。対成瀬に3打数2安打のペタジーニ起用なら、走力を考慮して3番松中、6番ペタジーニの方向だ。

 松中も準備万端。「あとはやるだけです。対成瀬?

 今年は3打席しか立っていないけれど、頑張ります」。左手首痛に苦しめられながら、打撃フォームを修正して状態を上げてきた。03年の日本一以降、ポストシーズンで敗退し続けたチームの責任を背負ってきたベテランは、大勝負に気合十分。この日は軽めの調整だけで、仕上げを終えた。

 もちろん、秋山監督はメンバー構成の最終調整にも余念はなかった。足が万全ではない森本のCS起用をあきらめ、明石を合流させての野手17人布陣にする方針。10日に頭部死球を受けた長谷川の状態もチェックし「昨日も試合に出たし、大丈夫と言っているしな」(秋山監督)。そして本拠の地の利を生かすべく、言った。「明日も(スタンドが)赤く染まるかな?

 ロッテの応援もまとまっているからね」。球団はファンに赤色着用を呼びかけるイベントを催しており、球場内を打倒ロッテに染め上げることを期待した。目指すのは日本一。CSファイナルステージを通過点にしてみせる。【松井周治】

 [2010年10月14日11時29分

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