「名門・杉内塾」に期待の大型左腕が弟子入りする。ソフトバンクのドラフト2位ルーキー左腕、川原弘之投手(19)が21日、エース杉内俊哉投手(29)の1月自主トレに志願参加することを明かした。今季は、入門した森福が中継ぎで一気にブレーク。怜王や阪神岩田も参加するなど「左腕育成講座」は盛況だった。次代を担う左腕が、飛躍のきっかけをつかみにいく。

 期待の左腕、川原が「杉内塾」の門をたたいた。すでに自ら志願して杉内から内諾を受けており、来年1月の合同自主トレに参加する。「オフは習得中のチェンジアップをものにすることが課題。いろいろ教わりたい」と期待に胸をふくらませている。

 エリート養成講座だ。鹿児島・薩摩川内で行われた今年1月の自主トレには、森福が初参加していた。変則左腕は、勝利の方程式として終盤はフル回転。36試合登板で48回2/3を投げて3勝1敗、防御率は2・59と首脳陣の信頼を勝ち取り、ブレークした。自主トレでは杉内からチェンジアップやスライダーを教えてもらい、野球に対する心構えも学んだ。今年はほかにも2年目の怜王、さらに阪神岩田と左腕がずらり。お手本にはことかかない。

 川原は185センチ、80キロの大型左腕だ。今季はウエスタン・リーグ8試合に登板して2勝2敗、25回を投げて防御率は2・52。終盤の9月には2軍で先発ローテーション入りして2連勝するなど来季のブレークを予感させた。地道にこなしてきた体幹トレーニングなどのおかげで、球速は入団時より約5キロアップし、現在の最速は149キロ。変化球はスライダー、カーブを持つ。さらなる成長を願い、弟子入りを決めた。課題は杉内も武器とするチェンジアップの完全習得だ。杉内の投球内容をビデオでチェックして10月5日から始まった宮崎でのフェニックス・リーグで試投している。フォークのように抜く投げ方だが、まだ6、7割の完成度だという。直接指導を受けることで、伝家の宝刀にするつもりだ。

 22日、再び同リーグが行われている宮崎入りして24日の西武戦(南郷)で先発予定。「ストレートとチェンジアップのコンビネーションで打ち取ることが課題」と気合を入れた。

 ソフトバンクはもともと杉内、和田、大隣、山田、小椋らがいる「左腕王国」。“師匠”の教えを糧に、来季の飛躍を目指す。【菊川光一】

 [2010年10月22日10時56分

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