来季日本一へ球団改革を進めるソフトバンクが、オリックス藤井康雄スカウト(48)を1軍打撃コーチに招聘(しょうへい)することが22日、明らかになった。CSファイナルステージでパ史上最低打率に終わるなど打撃力アップが最重要課題。現役時代に満塁本塁打14本を放ち、指導者経験も豊富な藤井氏に、白羽の矢を立てたもの。関係者の話を総合すると、受諾に支障はなく、近日中に正式発表される。
悲願日本一へ、ソフトバンクが打撃部門のコーチングスタッフ改造にも着手した。この日までにオリックススカウトの藤井氏に1軍打撃コーチ就任を要請。受諾に支障ないと見られ、近日中に正式発表される見込みだ。立花義家1軍打撃コーチ(51)のサポート的なポジションとなる見込みだが、異例の打撃部門2人体制からも、球団のチーム打力強化への意気込みが伝わってくる。
担うべきテーマは大きい。松中再生に、次代の主軸選手育成。今季松中は右ひざ手術の影響で開幕2軍スタート。シーズン中には左手首を負傷し、痛みを我慢しながら出場し続けたことで打撃を崩すこともあった。オリックスT-岡田のノーステップ打法を取り入れるなどフォームにも悩みが出た。シーズン11本塁打に終わった04年3冠王の再生に成功すれば、チームの打力アップは自ずと見えてくる。藤井氏は現役時の92年、左ひざ故障で20試合出場に終わった。だが、ケガを乗り越えて36歳だった98年に30本塁打を放った。その経験は、来年37歳でシーズンを迎える背番号3の復調に貢献するに違いない。
現役時に巨人王にあと1本に迫る満塁弾14発をマークした勝負強さも、若手にとって大きな刺激になる。ロッテとのCSファイナルステージでチーム打率は、パ・リーグのCS史上最低打率となる1割6分9厘。6試合すべて1ケタ安打で本塁打0。1番川崎は5試合ノーヒットで通算打率9分1厘と不振の象徴になったが、将来のクリーンアップ候補たちもことごとく打てなかった。シーズン134試合出場した長谷川は、11打数無安打。松田は18打数3安打に終わっている。
藤井氏の指導経験は、申し分ない。06年にオリックス2軍打撃コーチとして新人のT-岡田を指導。昨年は2軍からT-岡田を1軍に送り込んだ。秋山監督と同じ62年生まれの“満塁男”が、ホークス改革の目玉となる。
[2010年10月23日11時24分
紙面から]ソーシャルブックマーク




