西武の中島裕之内野手(28)が宮崎・南郷キャンプに“秘密兵器”を持ち込んだことが4日、分かった。第1クールを終え、トレーニングマシン「パワープレート」を宿舎の部屋に運び入れた。

 パワープレートは、振動によってトレーニングやストレッチなどの効果をより高める器具で、多くのメジャー球団やロッテ、ヤクルト、広島が使用。女子バレー日本代表、ラグビーなどさまざまな競技でも導入されている万能マシンだ。疲労回復効果も高く、サッカー日本代表も南アフリカW杯の宿舎に持ち込んだ。

 中島も昨年3月から使い始め、シーズン中は起床や試合後のストレッチなどに利用してきた。「振動で筋肉をほぐせるから、こっちが思っている以上に柔らかくなる」と効果を実感。今では自宅と実家に1台ずつ置いている。連日ハードなトレーニングをするキャンプだけに、故障のリスク軽減にもつながる。

 2年ぶりの全試合フルイニング出場を目標に掲げる今季。若手時代に打撃の基礎をたたき込まれた土井ヘッドコーチが現場復帰し「もうワンランク上のバッターを目指す」と向上心は尽きない。そのシーズンに向けた準備期間に、これ以上ない“相棒”が加わった。世界と戦う日本人を支えてきたマシンとともに、中島もワールドクラスの打者へと進化を目指す。

 [2011年2月5日8時7分

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