いつもの佑ちゃんが、いつもの練習メニューをこなした。前日19日に腹痛でダウンした日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)が通常メニューをこなし、回復をアピールした。「(痛みは)だいぶ治まってきました。(薬は)のんでいません。よく眠れました。練習も力を入れてやりました。ジャンプしても大丈夫でした」。キャッチボールの投球にも、力強さが戻っていた。

 父寿孝さんが「傷です。(体の)中ではないです」と説明したように、症状は、疲労やストレスにより、下腹部の表面にできた傷が化膿(かのう)して起こる痛みだった。斎藤も「大学の時もそうだったんですけど、人が多いと体調不良になっていました」と明かした。

 20日は都内の病院からチームドクターも球場を訪れており、斎藤を診察した。経過は良好で、明日22日にはブルペン投球を再開、次回登板は予定通り26日ロッテ戦(沖縄・名護)となりそうだ。

 幸い登板予定を1度飛ばすだけで済んだが、原因がストレスであるため、周囲は再発を心配。梨田監督は「いつもニコニコしていて大変だと思うよ。(ストレスが)おなかに来るなら、(感情を)顔に出せばいい。これを1つの経験として、プラスに考えるようにしないとね」と優等生キャラからの脱却を勧めた。“師匠”のダルビッシュも「いい意味でも悪い意味でも、僕は気にしない」とフィーバーの対処法をアドバイス。中田は「外に食事にも行けないし、好きなこともできない。大変だと思う。部屋でのストレス解消法があればいいですね」と気遣った。【本間翼】

 [2011年2月21日9時9分

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