<西武5-3ロッテ>◇5日◇西武ドーム

 西武はロード地獄に苦しみ、ようやく戻った西武ドームでも勝てない。悪い流れを、38歳西口文也投手が細身の体を目いっぱい使って食い止めた。7回1失点で、泥沼の連敗を6で止め「本拠地で3連敗だけはしたくなかった。今日勝てたことで雰囲気もよくなる」。今日から再び敵地8連戦に旅立つ前に、チームと地元ファンに久々の笑顔を届けた。

 入団以来17年連続勝利を挙げ、大目標の200勝まであと33とした。近年は不振が続き、勝ち星を伸ばせない時、渡辺監督に言われた。「おまえは感性で野球をやってきた。なんで捕手に首を振らないんだ。おれっていう最高の反面教師がいる。感性だけで33歳までしかできなかった。人任せでなく、自分で配球を考えれば絶対に200勝できる」の言葉が転機になった。

 「銀仁朗がいいリードをしてくれて、ほぼ信頼して投げた」なかでも、今まで捕手任せだったサインに首を振るシーンが2度あった。塁に出すと厄介な岡田、荻野貴、伊志嶺を徹底マークしてピンチを未然に防いだ。配球に工夫が見られた108球に、渡辺監督は「粘り強かった。後半は(直球が)垂れてたけどね」。まだまだ進化に期待する口ぶりだった。【柴田猛夫】