<横浜3-1阪神>◇6日◇横浜

 これじゃ、燃え尽き症候群と言われても仕方ない。阪神が、最下位横浜に完敗した。山本に6回までノーヒットノーランに抑えられ、今季2つめの白星を献上。勝率5割からの貯金は、4回連続失敗となった。巨人に勝ち越して意気揚々と横浜に乗り込んだはずが、う~ん、もどかしい。今日は、スカッと頼みますよ。

 横浜スタジアムには、何とも嫌な雰囲気が漂っていた。初回から凡打の連続。何年もささやかれてきた「燃え尽き症候群」が思い出される展開だった。昨年は巨人戦の後、1勝8敗。この日も完敗で、今季1勝1敗となった。「今日もそういう話を試合前にしていた。何とかしますよ」。宿敵に勝ち越しただけに、真弓明信監督(57)も注意を払い、チームにハッパをかけていた。それも実らなかった。

 真弓阪神にとっては、悩み多い敗戦だ。左腕山本に再び封じ込まれた。6回までノーヒット。前回対戦した4月24日には、8回途中まで4安打1得点。横浜と言えば、三浦に相性が悪かったが、今は不振で2軍生活。ところが、一難去ってまた一難。新たに虎キラーを誕生させてしまった。2戦で6打数無安打の4番新井は首をかしげた。「何で打てないのか、分からない。フラストレーションのたまる試合だった。相手に投げやすい感じを植えつけるのは、よくない」。これで2連敗となった。

 8回に唯一の得点を上げて、完封負けは阻止したが、見どころは少なかった。真弓監督は「苦手意識はない」と言い切ったが、相手の投球は称賛するしかなかった。「タイミングをうまく外されている感じがする。モーションで」。左腕から内外角にきっちりと決められ、低めにもボールは集まっていた。低調な打線では攻略は難しい。

 またも借金生活に突入した。5月に入って、●○●○●と連勝ならず、貯金ができない状態が続いている。「それは星勘定だけの話だし、1試合1試合勝っていかんとね」。歯がゆい思いを押し殺して、指揮官は目の前の戦いに集中する考えを明かした。

 巨人との激戦後の敗戦。そして虎キラーの誕生。勝率5割での足踏み…。まだ悲観する時期ではないが、この日に限れば、トリプルショックに見舞われた。救いは投手陣が踏ん張っていることだ。横浜との残り2試合は、メッセンジャーとスタンリッジが先発予定。投手力では分がある。粘り強い姿勢で、貯金生活に転じたいところだ。【田口真一郎】