センバツV腕が聖地に凱旋(がいせん)登板!
広島ドラフト1位の福井優也投手(23)が11日に予定される阪神戦先発で甲子園のマウンドに立つ。愛媛・済美では04年の選抜大会で初出場初優勝の快挙を果たすなど、甲子園通算9勝。「原点」の球場で今季3勝目を目指す。
かつて大暴れした黒土のマウンドを踏みしめる。ルーキー福井が11日に阪神とプロ初対決。済美では04年春夏、05年夏の3度プレーした高校野球の聖地で全力を尽くす。9日はマツダスタジアムで調整。今季4度目の先発に思いをはせた。
福井
(甲子園では)思い出しながら投げたいですね。(開幕カードにも同行し)お客さんの雰囲気はすごかった。飲み込まれないようにしないといけない。
新人ながら、既に先発で2勝をマークしている。前回登板の3日横浜戦(マツダ)は次兄・龍一さんが亡くなってから初めてのマウンドで好投。精神力の強さを示し、白星を手中に収めた。今回も気合は十分。「次は自分のために」と話し、気持ちを切り替えた。
甲子園は高校時代に慣れ親しんだフィールドだ。岡山・西粟倉中から済美に入り、高2で早くもエースとして君臨。春のセンバツで初出場初優勝に導いた。夏も準V。甲子園では通算9勝を挙げ、全国に勇名をはせた。早大入学後の09年11月にオール早慶戦で投球したが、真剣勝負の甲子園登板は05年夏以来、6年ぶりになる。
発奮材料もある。松山遠征中の6日、母校済美の恩師だった上甲正典監督と食事をともにした。「平井は今でも現役でやっている。7、8勝を15年やれよ」とエールも送られた。同監督の宇和島東時代の教え子であるプロ18年目の中日平井を例に挙げ、息の長いプロ生活を願った。福井も「高校時代の“父”ですから。自分のことを一番に考えてくれている」と感謝する。甲子園で快投を見せることが、恩師への最高の恩返し。プロ初のナイター登板。原点回帰し、新たな境地を目指す。【酒井俊作】



