左脇腹を痛めて戦線離脱中の日本ハム斎藤佑樹投手(22)の先発復帰が6月以降になることが14日、分かった。この日から千葉・鎌ケ谷でのリハビリを開始した斎藤は「順調だと思います。痛みは全然感じませんでした」と、早期復帰へ意欲を見せたが、故障箇所が治りにくい部位であることから球団サイドは完治を優先。今月末までブルペン投球をさせない方針だ。

 9日の札幌市内の病院での診断では全治3週間。完治するまでブルペン投球は避け、トレーナーの管理で再発防止の体力強化に努める。福田2軍チーフトレーナーは「フルの力で投げられるまでは(故障してから)3週間という診断。ブルペンはそれから」と慎重を期す構えだ。復帰までの青写真について島崎2軍投手コーチは「2軍の試合で最初は短いイニング、次に長いイニングを投げさせる。目安は6、7回で90~100球投げられるようになれれば」と話す。順調なら2軍戦での登板は6月初旬で、1軍復帰はその後になる。

 この日は、左脇腹の痛みが出る動作の確認に時間を割いた。「体をもう1回つくり直して、バランスを考えて鍛えていきたいです」と斎藤。焦らずじっくりと再発をケアしながらの出直しが始まった。【木下大輔】