そう言えば失礼かもしれないが高橋遥人、東克樹のエース級左腕の対決にしてはヘロヘロな試合になった気もする。両軍併せて4本塁打が舞い、死球も両軍2つの計4個。失策は阪神が「2」DeNAが「1」だ。終わってみれば「7-11」の乱打戦で阪神は連敗を喫した。

「負けているときは動きやすい」。この世界で言われることだ。前日に0封負けした阪神は思い切ってスタメンを動かした。中野拓夢を休ませ、二塁は熊谷敬宥がスタメン。クリーンアップをそのまま2番からの並びに上げ、5番にガルシアを入れた。

そのガルシアは3三振の後、乱調だったDeNAの2番手マルセリーノから1号満塁弾をマーク。それは良かったが、残念ながら勝敗には関係せず、大山悠輔のソロとともに空砲となったのである。

阪神にとって誤算だったのは頼みの高橋遥人が今季最短の4回で6失点、64球で降板したことだろう。いろいろなことがあったゲームだがポイントは序盤か。

2点リードで迎えた2回だ。筒香嘉智に同点2ランを浴びた高橋が気落ちしたワケではないだろうがミスをする。1死から関根大気が一ゴロ。これを処理した大山からのトスを捕球できない。その直後、宮下朝陽に勝ち越し2ランを被弾するのだ。

さらに厳しかったのは3回か。この回先頭の牧秀悟の打球は内野上空に上がる。これを追った遊撃・元山飛優がグラブに当てながら落としてしまう。その後、内野ゴロ2つで1失点。DeNAらしからぬ? スモール・ボールの攻撃を受けて傷口を広げてしまった。

「きょうは何も聞かんとってください。言い訳になります」。元山はそう口元を引き締めた。内野手出身の総合コーチ・藤本敦士も「この球場は風もあって現役のころから難しいとは思ってるけど。でも言い訳にはならない」と厳しい。

そして指揮官・藤川球児も同じだった。「ミスした方が負けると、そういう展開になりましたね」。虎番キャップたちに囲まれた取材で最初にそう話したのだ。この日のDeNAは守備も締まっており、その差が出たかもしれない。

今季、敵地で強い阪神、敵地での3連敗は交流戦でのソフトバンクだけだ。横浜では4月に連敗したが3戦目は雨だった。6日は晴れ予想。ここは踏ん張りどころかもしれない。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

DeNA対阪神 2回裏DeNA無死一塁、筒香嘉智に2点本塁打を浴びる高橋遥人(撮影・垰建太)
DeNA対阪神 2回裏DeNA無死一塁、筒香嘉智に2点本塁打を浴びる高橋遥人(撮影・垰建太)