2年ぶり3度目Vは「交流戦男」に任せろ!

 ソフトバンク和田毅投手(30)が、2年連続の交流戦全勝を誓った。交流戦開幕となる17日の広島戦(福岡ヤフードーム)に先発予定。昨季5戦5勝で交流戦最多勝に輝いた左腕が、チームを最多となる3度目の交流戦Vに導く。

 4・12に続く今季2度目の「開幕投手」が予想される和田が、2年連続の交流戦全勝を誓った。昨季は5戦全勝で、交流戦通算18勝は両リーグ単独トップ。得意の交流戦開幕を翌日に控え福岡ヤフードームでランニングなどで汗を流した左腕は、セ・リーグ封じに自信をのぞかせた。

 「(交流戦は)7年目になるし、向こうも慣れてきている部分もある。気を引き締めて、投げる試合でチームが全部勝てるようにするだけです」。

 今日対戦する広島からも昨季は2勝をマークしている。ただ、広島を含め、今季のセ・リーグに対してはこれまで以上に警戒心を強めている。

 「セ・リーグは去年のAクラスとBクラスが入れ変わっている。広島はチーム打率もいいし、つないでつないで点を取ってくる。最少失点に抑えて、チームが勝てるようにしたい」。

 昨季まで13年連続Bクラスだった広島は、リーグ2位につけている。チーム打率もトップのヤクルトと1厘差の2位。勢いに乗る打線を封じ、波に乗っていくつもりだ。

 今季は2年ぶりの開幕投手を務めたが、開幕戦から3試合白星に恵まれなかった。勝ち星も2勝1敗にとどまっているが、防御率はリーグ2位の1・35。3日の楽天戦で3安打完封すると、前回登板の10日オリックス戦でも3安打無失点と好投した。4月26日の日本ハム戦から17イニング無失点を続けている。

 「調子が良ければ投球は楽だけど、調子が悪くても低めに丁寧に投げていく投球をしたい」。

 先週は09年に自主トレに帯同させた岩崎がプロ4年目で初勝利をマークした。「いずれはホークスのエースと言われるピッチャーになりたいと思います」と3万人を超える観衆の前で誓った岩崎の成長ぶりを、自分の事のように喜んだ。まだまだその座を譲るつもりはない左腕が、今季も交流戦男になる。【倉成孝史】