<広島1-9日本ハム>◇18日◇マツダスタジアム
8試合ぶり2ケタ安打と猛打が爆発したお祭り騒ぎの総仕上げは、4番の復活アーチだ。左太もも裏痛から復帰した日本ハム小谷野栄一内野手(30)が、4月24日楽天戦以来の3号3ラン。8回、広島・永川勝のど真ん中の直球を見逃さず左中間席へ豪快に運んだ。
5月24日横浜戦で負傷離脱してから初のスタメンとなったこの日、3打席連続で空振り三振を喫し、4打席目も1死一、三塁の得点機で浅い中飛に倒れて三塁走者を帰すことが出来なかった。「本当にホッとしました。朝から不安で体調が良くなかったけど、みんながサポートしてくれた」。5打席目の1発でこれまでの鬱憤(うっぷん)を吹き飛ばした。
昨季の打点王も、今季は開幕前から相次ぐ故障に見舞われ、そのたびに2軍暮らしを強いられた。満身創痍(そうい)だが「痛みはあるけど、病気で野球が出来なかった時期のつらさを知っているから、ケガなんて全然怖くない」。プロ入り間もない頃、パニック障害を克服した自信が、今の背番号5を大きくした。
弟分・中田の活躍にも刺激された。小谷野が2軍にいた間、4番を張ったのが中田だ。じゃれ合ってプロレス技をかけるなど、普段から仲良しコンビ。そんな弟分の4番の姿を、必ずテレビでチェックした。「あいつの一打で試合の流れが変わった。僕には、できない。お互い高め合って、成長し合っている」。タイプこそ違えど認め合っている2人。アベック弾が増えれば増えるほど、チームが首位奪回に近づくのは間違いない。【中島宙恵】



