<阪神7-0楽天>◇19日◇甲子園
投のヒーローは待ちかまえた報道陣に自ら口を開いた。「デーゲームは投げられない、って疑いで見るのはもうやめてくれよ」。そして不敵に笑った。「夜王」の異名をもつ阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(32)が、昨年7月19日広島戦以来となる来日2度目の完封勝利を飾った。
初回に1死一、三塁のピンチをしのぎ、波に乗った。「一番いいボールだった」と振り返るカットボールでカウントを有利にし、相手打線に重圧をかけた。制球も安定。昨年は防御率7・79と苦手にした昼間の試合で、9回を見事に投げ切った。これで、今季はデーゲームの防御率がナイターを上回った。
男の約束を守った。登板3日前に、米国在住で義父のビル・ダンさん(64)から電話で激励を受けた。「先発するなら、完封してくれ」。父の日のプレゼントをせがまれた。この日、スタンドではジョイ夫人(30)とキャッシュ君(2)も観戦に訪れていた。父の威厳を見せるマウンドでもあった。「いいパフォーマンスを見せられてよかったよ。父の日だけじゃなく、大事な一戦だと思っていた」。リーグ戦再開に向け、チームを勢いづける使命にも燃えていた。
自身2連勝で今季4勝目。防御率2・44は、チームトップの岩田(2・41)に肉薄。チームにとっても、大きな1勝だ。「結果、内容に満足はしている。ただ2つの四球が悔やまれる。2度したくない。しっかりと締めていきたい」。快勝ムードの中で走者を出したことを猛省。この姿勢があれば、今後の快投が期待できる。【田口真一郎】



