<西武2-5ソフトバンク>◇6日◇西武ドーム

 V率100%だ、40勝一番乗りだ!

 ソフトバンクは和田毅投手(30)が苦手西武ドームで8回を4安打に抑え、三塁を踏ませない力投。5-2と快勝し西武に2連勝した。オリックスに3連敗した嫌な流れを断ち切り、貯金は20に復帰。福岡移転後は最速ペースでシーズン40勝に達し、連覇への歩みを着実に刻んでいる。

 悪夢を振り払うような投球だった。8回2死。和田の129球目だ。128キロのチェンジアップで2番佐藤を三ゴロに仕留める。左手で汗をぬぐうとこのままベンチへ引き下がった。9回のマウンドは譲ったが、三塁を踏ませない力投でレオ・アレルギーを振り払った。

 「昨年はあまり西武に勝てなかったので、何とかいい結果を出したかった。気合を入れて投げました。制球が低めに集まったのが良かった」。

 西武ドームで昨季は1勝2敗で防御率7・16と相性が悪かった。しかも西武戦は4連敗中。高山投手コーチは「避けて通るわけにはいかない」と昨季MVPの左腕に“自己解決”を託した。期待にこたえ、5月3日楽天戦での今季初勝利からついに7連勝だ。

 「打線の援護もあって、そういう結果につながっている。今日は直球も良かったし、低めにコントロールできたこともよかった」。

 2月の宮崎キャンプ、早大の先輩で元ロッテの小宮山悟氏(日刊スポーツ評論家)と野球談義に花を咲かせた後、ポツリとつぶやいた。

 「小宮山さんが、びっくりするような球を投げてみたい」。

 直球は140キロ前後。だが、単なる技巧派と呼ばれたくはない。打者が手元で伸びると感じる直球で圧倒しながら、配球を組み立てるのが理想だ。初回、141キロの直球で3番中島から見逃し三振。2回、6番後藤から141キロの直球で空振りの三振を奪った。こだわりがつまった投球だった。

 「前回からいろいろ修正できた。一番はバランスですね」。

 前回の6月29日楽天戦は8回3失点で勝敗はつかなかった。だが、投球フォームに課題を感じた。大きかったのは、上半身と下半身のずれ。中6日でしっかりと修正し、直球に威力が増した。

 再び20に達した貯金のうち、6を稼いでいる。秋山監督も「今日は球が走っていた。直球も良かったね」と評価した。2位日本ハムとのゲーム差は2と広がり、V確率を高める40勝一番乗り。節目の白星を、スカッと積み重ねた。【奈島宏樹】