<ソフトバンク5-3西武>◇18日◇福岡ヤフードーム

 首位返り咲き弾!

 ソフトバンク松田宣浩内野手(28)が貴重な1発で、3試合ぶりの白星をもたらした。西武戦の3回に、自身8試合、チームでは6試合ぶりとなる15号3ラン。前日17日の敗戦で2カ月ぶりに首位から陥落したが、チーム本塁打キングが、日本ハムと同率ながらチームを1日で首位に押し上げた。

 松田のバットが、チームのうっぷんを吹き飛ばした。1点リードの3回。2死一、二塁で西武西口が2ボールから投じた外角高めスライダーを振り抜くと、打球は左翼席に突き刺さった。序盤で4点差とするチーム6試合ぶりの15号3ラン。自身8戦ぶりの快感だった。首位から陥落し1週間ぶりに本拠地へ戻ったが、ヤキモキしていたファンをたった一振りで安心させた。

 松田

 イメージ通りに打てた。西口さんは追い込まれたら厳しいと思った。カウント球だったけど打てるところにきたので積極的にいった。

 チーム本塁打王らしく、しっかりと狙いを定めて1発を放ってみせた。入団以来30本塁打を目標に掲げながら、昨季までの5年間でシーズン20本塁打にも未到達。今季はやみくもにボール球を振らないことと、コンパクトなスイングを心がけたことで眠れるスラッガーの才能が開花した。前半戦で早くもリーグ2位の15本塁打。6年目で30本塁打も現実的となってきた。

 松田

 飛ばないボールでも、ちゃんととらえたら飛ぶ自信はついた。今までもっと打てた球もあったし15本塁打じゃ少ないと思う。

 夏バテ気味だった打線も活気づかせた。前日17日は今季6度目の無得点負けで、ロッテ上野にプロ初完封勝利まで献上。ここまで73試合で平均4・01点とリーグトップの得点力を誇っているが、12日から前日までの敵地6試合での1ゲーム平均は2・17点だった。本来チームは前日東京に滞在しこの日移動ゲームの予定だったが、急きょ前日のうちに帰福。愛する9カ月の長男の寝顔を見てパワーを注入した松田が、一振りでチームを首位に押し上げた。

 秋山監督

 マッチ(松田)のホームランは大きかったね。ホームランが出ると大量点につながるからね。パワーあるね。

 1日で首位に返り咲き、打線も息を吹き返したことで指揮官の目尻も下がった。前半戦は残り2試合。松田の引っ張る打線が連勝で、単独首位ターンを決める。【倉成孝史】