<阪神0-2中日>◇28日◇甲子園

 せっかく返したのに、また借金しちゃったの。初対戦の中日ソト、何度も得点圏まで攻めたのに、ソッとお休みの今季12度目完封負け。貯金生活と08年7月以来となる中日戦同一カード3連勝を逃した。これで連勝で迎えたカード3戦目は1勝5敗の「大型連勝できない病」。ライバル中日の息の根を止めるチャンスも逸して、もう、もったいない!

 借金完済の喜びが大きかっただけに、不快指数の高い夜になった。夢に見た貯金生活は一時お預け。中日戦の同一カード3連勝は08年7月以来だったが、それも幻に消えた。同一カード3連勝-、今年の阪神はこれができない。この日も含め6度の機会があったが、1勝5敗。横浜をスイープしただけだ。

 「知らんわ!

 そんなにしょっちゅう勝っとったら、何連勝もしとる!」

 嫌なデータを耳にすると、真弓明信監督(58)は語気を荒らげた。本音は何連勝もしたい。チーム状態は上向いても、それができないのは変わらない。だから指揮官の言葉には、いら立ちがこめられていた。

 森田が代打でプロ初打席本塁打を放ち、上本がとどめ満塁弾をかっ飛ばした。連夜のサプライズで快感の2連勝。勢いづいた真弓阪神に、これまた嫌なジンクスが立ちはだかった。中日の左腕ソトだ。ベンチは先発登板を予想し、右打者を並べたがホームを踏めなかった。7回1死から2連打で一、二塁とし、2者ともに代走を送る勝負手を繰り出したが、マートン、平野が凡退。ナインもベンチも必死に攻めたが、本塁が遠かった。

 「ヒットは出たが、点が取れなかった。初対戦でなかなか(狙い球が)絞れなかった」

 真弓監督も無念の表情だった。7回を象徴に、あと1本出ないシーンが目立った。中越え二塁打を放った4番新井も「見た目よりもキレがあった。また明日です」と言葉少なだった。「初モノ外国人に弱い」という今年の傾向まで重なった。6度、得点圏に走者を進めながらも、今季12度目の完封負けを喫した。

 ただ落胆するほどの敗戦ではない。きょう29日の横浜戦から、貯金生活に再アタックだ。主催試合は3連勝中で、2カード連続で勝ち越している。近年の相性の良さが戻ってきた。首位ヤクルトが広島に再逆転され、7ゲーム差は変わらず。不幸中の幸いだが、負けてもまだツキはある。8月のロードを前に、最後の甲子園3連戦で仕切り直しだ。【田口真一郎】