もがく黄金ルーキーのために、ブルペンで緊急の3者会談が行われた。リーグ戦再開後、白星のない日本ハム斎藤佑樹投手(23)が9日、西武ドームでの練習中に吉井、芝草両投手コーチと3人で約15分の話し合い。今後の改善点や練習法などを探った。

 6月下旬に左脇腹痛から復帰後は制球の定まらない試合が続く。前日の8日楽天戦(Kスタ宮城)では毎回の5四球と制球を乱し、4回1/3で降板。前々回の2日ロッテ戦(札幌ドーム)も6回で5四球。心配した指揮官が、この日の練習中に投手コーチ2人のところへ歩み寄り「斎藤はコントロールが乱れているけれど、どうなっているんだ?」と投球内容について質問する場面もあった。

 斎藤は「あらためて話しを聞いてもらえるのは有り難いですね」と首脳陣の気遣いに感謝した。コーチ側からは投球フォームの修正などを含め具体的な練習法が、いくつか提示された模様。会談を終えた斎藤は「基本的には好きなことをやってくれと言われました。何でもサポートするから、と」と晴れやかな表情だった。【中島宙恵】