<ヤクルト7-4阪神>◇29日◇神宮

 阪神マット・マートン外野手(29)は自己新記録となる19試合連続安打を決めた。3点を追う5回1死から二遊間を抜き、7番金本の2ランを呼び込んだ。だが、誰もが勝利だけを欲した一戦でまたもや逆転負けを喫し、チームは4連敗。悔しさと疲労が同居した表情で、帰りのバスに乗り込んだ。

 試合前には海の向こう側へ、熱い言葉を送っていた。マリナーズ・イチローの連続シーズン200安打が10年でストップ。昨季、マートンがシーズン安打の日本記録を塗り替えた相手だ。昨季は記録更新の際、米国からコメントをもらったこともある。メジャー実績が格上の大先輩を尊敬する気持ちは強いだけに、言葉に思いを乗せた。

 「200安打を10年連続で続けるというのは、信じられないような記録。研究される中、20代後半でメジャーに来て、年齢を重ねながら達成したのは素晴らしいこと。彼は何かを生み出す力がある選手。来年また、200本打つと思うよ」

 昨季214安打を放った男も今季は統一球やストライクゾーンに悩み、現時点でシーズン180安打ペース。2年連続200安打は絶望的だが、CS進出だけは達成しなければならない。今はただ、勝利に直結する一打がほしい。神懸かり的な快音連発に期待がかかる。【佐井陽介】