<ロッテ3-8ソフトバンク>◇4日◇QVCマリン

 CSにはオレもいる!

 ソフトバンク明石健志内野手(25)が、今季初本塁打を含む2安打を放った。盗塁も記録し、離脱した小久保の影武者として猛アピール。V決定後も負け知らずで、4連勝を導いた。離脱した松中の影武者として働く福田とともに、CSでもキーマンとなる。

 優勝が決まっても、集中力と気迫は下がるどころか研ぎ澄まされる一方だ。2回1死二塁。明石が、ロッテ先発阿部が投じた内角カーブを思い切り振り抜いた。打球はロッテファンの陣取る右翼席へ着弾。09年8月以来となるプロ通算2本目のアーチに、遠慮がちな笑顔を浮かべながらベースを一周した。

 明石

 ホームランはたまたまですが、スタメンで使ってもらっているし、何とか期待に応えたいと思ってました。

 チャンスをつかむために、必死だ。開幕から9月中旬まで6試合しかスタメン出場がなかったが、小久保の離脱もあり9月27日からここまで7試合連続して一塁で先発。優勝が決定した2日の西武戦でも2安打するなど、5試合で安打を放っている。同じく松中の離脱もありブレークした福田とともに、一気にレギュラー取りを狙っている。

 「優勝が決まっても1日1日が勝負。1日1日結果を残していくしかない」

 この意気込みが、悲願のCS突破へを狙うチームに取っても心強い。首痛で離脱中の小久保は週末に1軍復帰予定。試合に出られる状態になれば一塁は小久保が守ることになるが、万全の状態で臨めなくても、今の勢いなら穴を埋められそうだ。5回に二盗を決めるなど足も武器にしており、相手投手によって起用できるオプションにもなる。松中の穴をしっかりと埋めている福田とともに、CSでもキーマンになる可能性が高い。

 入団時から天才的な打撃センスを認められ、09年オフに小久保にアリゾナ自主トレにも誘われたが、昨季まで結果を残せなかった。

 「小久保さんを胴上げできてうれしかった。去年結果を出せず申し訳ない気持ちがあったので」

 ようやくチャンスをつかみ、小久保の穴を埋められる存在にまでなった。Vが決まってもまったく緩むことがないソフトバンクが、その層の厚さで必ずCSを突破する。【倉成孝史】

 ◆明石健志(あかし・けんじ)1986年(昭61)1月9日、北海道旭川市出身。山梨学院大付で甲子園出場はなし。03年ドラフト4巡目でダイエー(当時)入団。今季は49試合に出場し、61打数17安打の打率2割7分9厘、1本塁打、11打点、4盗塁。174センチ、70キロ、右投げ左打ち。今季推定年俸は1200万円。