プロ24年目を迎える広島石井琢朗内野手(41)が8日、マツダスタジアムでの自主トレを“走り初め”でスタートさせた。昨年10月に右膝を手術したベテランは、若手小窪、個人トレーナーを伴い、外野でのダッシュなど初日から約9時間におよぶ長時間練習を敢行。順調な回復ぶりを見せ「若い選手をあおれる存在になりたい」と宣言。悲願の優勝へ向け、妥協はしない。
誰よりも早く球場入りし、誰よりも遅く球場を出た。プロ24年目にかける気持ちが、優勝を願う思いが、石井をかきたてた。久々にマツダスタジアムの芝生を踏みしめ、動かずにはいられなかった。外野フェンス際をダッシュするなど心地よさそうに走り抜けた。12年の“走り初め”だった。ほかにもティー打撃やノック、ウエートトレなどをこなした。約9時間に及ぶ濃密な練習に、一緒に動いた小窪も「石井さんはスゴイ」と感嘆の声をあげた。
石井
年末年始も体は動かしていたけど、今日は一番走ったかな。年明けからは走ることをメーンに考えています。今までリハビリしてきて、走れるようになってきたので走りたいですからね。
昨年10月、右膝関節内遊離体摘出手術を受けた。術後はリハビリを重ね、状態を徐々に上げてきた。それでも不安はある。走ってみて反動がどうでるかも知る必要がある。そのため、昨春まで広島でトレーニングコーチを務めていた鈴川卓也さん(36)と個人トレーナーとして契約。19日までの自主トレ期間中は付き添ってコーチしてもらう。
石井
手術する前の僕を知っているし、第三者を入れて、悪い箇所を見てもらえる人と一緒にやりたかったんです。
鈴川さんは「術前は右膝をかばって走りのバランスが悪かったですが、今日見たら走り方がよくなっていました。ベテランでもこれから(走力などが)伸びる余地はありますよ」と復調に太鼓判を押した。
あと80打席で通算1万打席の大台に到達する。過去野村や王ら8人しか達成していない偉業。今季中の達成の可能性は十分だが、記録への関心はみせない。
石井
目標は優勝。個人の目標も優勝です。元気で頑張って若い選手をあおれる存在になりたい。
すべては悲願実現のため。ハードトレで足回りを固めて、24年目のシーズンに臨む。【高垣誠】<石井一問一答>
-膝の状態は
石井
怖さはやっぱりある。どれくらいやったらどうなるのか分かっておかないといけないし、悪化しない程度にやっていきたい。ここ数年は膝のことがついて回っていて、手術を受けたから100%不安がなくなるものではないです。
-練習では、ベテランなので状態をキープするのかそれとも上げていくのか
石井
年齢的にもキープしよういうトレーニングだと、落ちていくばかりなので、上げていくトレーニングをやってやっとキープできるのではと思う。
-コーチという肩書も加わったが
石井
コーチという肩書に逃げてしまうのはダメだと思う。あくまで選手として勝負したい。その中でチームに求められれば助力したい。
-優勝のためにはどんな役割を
石井
みんなの邪魔をしないことです(笑い)。年上の選手が頑張れば、下の選手ももっと頑張らないとと思うでしょう。まだまだ行けると言われるくらい頑張りたいですね。



